故・崔泓熙創始者 [1918~2002]テコンドーは1955年4月11日に当時韓国の陸軍少将であった故・崔泓熙(チェ・ホンフィ)氏によって、氏が戦時中に日本で学んだ空手や、朝鮮古武道のテッキョンも参考にしつつ、現代科学の原理をもって人体の持ち得る最大のパワーを出せるように研究開発されて生まれた近代武道です。
理論的に体系化されているため誰にでも学びやすく、競技以外でも護身術としての一面や、ストレッチを繰り返すことで健康増進やストレス解消、ダイエット効果などが得られる一面もあります。
テコンドーといえば「足技のボクシング」と呼ばれるほど蹴り技が豊富です。しかし、実は足技1200種に対して手技は2000種と手技の方が多いのです。手技に比べて習得しづらい足技を優先させて稽古することと、競技のルールが難易度の高い足技に重点を置いているところから足技のイメージが先行しているようです。
テコンドーは漢字では『跆拳道』と書きます。
跆・・・足による攻撃
拳・・・手による攻撃
道・・・礼に始まり礼に終わる人の道
トゥル(型)
トゥルの試合は1対1の個人で行うものと団体で行うものがあり、技の正確性、力強さ、バランス、リズム、呼吸、芸術的な美しさ等 (団体ではチームワーク、プレゼンテーション)を総合的に判定し、勝敗を決めます。
マッソギ(組手)
マッソギは手と足に防具(女子、有級者は面および胴を着用)を付け、ライトコンタクトによるポイント制で行われ、制限時間内に獲得したポイント数を競い合います。
(攻撃部位、ポイントは『2つのテコンドー』を参照)
マッソギでは体重別に5つの階級に分かれて試合が行われます。
トゥッキ(スペシャルテクニック)
より高く、またはより遠くの板を跳び蹴りで競い合い、一番高い(遠い)距離の板を割った選手が優勝となります。
バネと柔軟性、さらに技の正確さが最も要求される競技であり、またテコンドーの醍醐味である華麗な跳び蹴りを堪能することができます。
ウィリョク(パワーテスト)
指定された手技、足技で板、またはプラスチック製のパワーボードを割った合計枚数を競い合います。
技の力強さはもちろんですが、打点の正確性、距離感などが正否を大きく左右し、手技、そして足技と、総合的な威力を競い、武道の持つ『一撃』が確かめられる競技です。